アンドロメダ銀河M31の新星

大崎生涯学習センターは、さんかく座銀河の新星(2010年12月17日発見)に続き、2011年1月7日夜、アンドロメダ大銀河M31に新星を発見しました。

アンドロメダ銀河M31に出現した新星「M31N2011-01a」

(左)2010年12月10日。出現前画像19.5等以下で見えない。
(右)1月7日の発見画像。新たな天体の姿が、線の交点にかすかに見える。

 大崎生涯学習センターは、2011年1月7日18時08分JSTに、秋の星座「アンドロメダ座」に位置する渦巻き型の銀河・M31(アンドロメダ大銀河)を撮影した画像から、以前にはなかった光度18等の新天体を発見しました。発見者は同センター職員・遊佐徹で、発見当夜のうちに国際天文学連合(IAU)天文電報中央局に「新星らしき天体」として通報するとともに、国内の天体観測者に確認観測の依頼を行いました。これを受け仙台市天文台の小石川正弘さん、埼玉県上尾市の門田健一さんらによって、天体の存在が確認されました。
 この天体は、同じ夜19時22分JSTに、九州の西山浩一さん・椛島冨士夫さんの捜索チームによっても発見されました。さらに、この天体は8日に中国とチェコの天文台でもそれぞれ発見されていました。そして、京都産業大学の神山天文台1.3-m荒木望遠鏡のスペクトル観測によって、爆発膨張速度1300km毎秒、極大期近くの「鉄タイプ」の新星であることが判明し、IAUはこの天体を「新星」と認定、銀河M31の新星「M31N2011-01a」と命名し、1月11日付け国際天文学連合中央天文電報局電子回報(CBET2631)で公表しました。
 なお、発見時刻は大崎生涯学習センターが世界で初でしたが、西山・椛島さんのIAUへの通報が早かったため、大崎生涯学習センターの発見は公式には「独立発見」という扱いになります。
なお、大崎生涯学習センターにおける新天体の発見は2010年12月17日のさんかく座銀河M33の新星に続き2例目です。

●明るかった今回の新星
 発見当初は18等台で非常に暗い天体ですが、その後発見4日後には15等まで明るくなりました。今回の新星は、この数年間では最も明るい部類で、今後の推移が期待されます。


M31の新星は、これまで数多く発見されており、今世紀に入ってから2010年までに158個の記録があり、2007年以降はサーベイが強化され、毎年20個以上発見されています。今回大崎生涯学習センターで発見した新星は、地球から約230万光年の距離にあるアンドロメダ銀河M31で起こったもので、発見時18等級以下と非常に暗く、肉眼で見える最も暗い星である6等星の約7万分の一の明るさにすぎません。大崎生涯学習センターでは、口径30cmの天体望遠鏡に、昨年導入したばかりの特殊な天体観測専用カメラ(冷却CCDカメラ)を装着してこの天体のかすかな光を捉えることに成功しました。
(文章は2010年に作成されたものです)

●アストロアーツ天文ニュース
「西山さん椛島さんがM31に新星発見 遊佐さんも独立発見」


<お問い合わせ>
パレットおおさき(大崎生涯学習センター)
〒989-6136宮城県大崎市古川穂波三丁目4番20号
TEL:0229-91-8611(開館日の17時00分まで)
FAX:0229-91-8264