星空で大事件!ホームズ彗星が大増光

今,星空で大きな「事件」が起こっています。
決して肉眼では見えないはずの暗い彗星が、肉眼でもはっきりみえるほどに明るくなっているのです。

この彗星は,「17P/ホームズ彗星」。
1892年に発見された,6.88年で太陽の周りを回る周期彗星です。「17P」とは、周期彗星カタログで17番目に番号登録されている彗星という意味です。(現在,周期彗星カタログには193個の彗星が登録されています。)

この彗星は,今年5月に太陽に約3億kmまで近づき、現在は約3億6千万kmと太陽から遠ざかっていたところでした。
「事件」が起こったのは,10月24日から25日にかけて。
アウトバーストという増光現象を起こし、光度は一気に2等台にまで増光しました。

この彗星のクローズアップ写真を,おおさき星の会の佐々木会長さんが撮影しました。
中心にある「中央集光部」から画面右にかけて,大量の物質が放出される「ジェット」が起こっており,彗星の周辺に広がっている様子が見事に映し出されています。

25日夜,満月・街明かり・薄雲という悪条件でしたが,肉眼でもはっきりとみることができました。
肉眼では,付近の明るい恒星とまったく同じで,まるでペルセウス座の中心部に現れた新星か超新星を見ているかのような錯覚を覚えました。

8cm20倍の双眼鏡でも観察しましたが,恒星に似た著しい中央集光ながらわずかににじんでいて,普通の星とは明瞭に区別できます。驚いたのは,ぼやっとしている部分(コマ)が,なんと金色に輝いているのです。
これまで25年間,100個近く彗星をみてきましたが,このような鋭い中央集光・金色のコマ・肉眼で見える恒星状の彗星というのは初めてです。
肉眼では付近の星と比較して,光度2.3等と目測しました。
 

アウトバーストする彗星はときどきありますが,これほど大規模に,しかも肉眼でもみえるくらい
明るくなることは非常に希な天文現象です。
しばらく悪天候が続きますが,この彗星の動向が気がかりです。どうぞ皆様もご覧下さい。

パレットおおさきの星座生解説の時間「おおさき星空散歩」でも詳しく紹介します。

 

位置や最新情報は,以下のリンクからみることができます。

アストロアーツ 【速報】ホームズ彗星が大バーストして2等台に! 
 
国立天文台 ホームズ彗星(17P/Holmes)の大増光
 

 

追加情報
ホームズ彗星の尾が吹き飛んだ!!
11月13日のホームズ彗星(1)
11月13日のホームズ彗星(2)
ホームズ彗星の尾を捉えた!!
11月4日のホームズ彗星(核近傍)
11月4日のホームズ彗星(コマから伸びる尾)
11月2日のホームズ彗星(2)
10月29日のホームズ彗星
ホームズ彗星と秋の天体を見比べる
10月28日宵のホームズ彗星

ホームズ彗星が大増光
 

(文章:遊佐)

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