山形の板垣さんが51個目の超新星
大崎生涯学習センターで確認
山形県山形市の板垣公一さんは,世界的な新天体発見観測者として知られます。
10 日に日本記録を更新する通算50 個目の超新星を発見し,8月16 日にはへびつかい座に10.0 等の新星を発見したたばかりですが,このたびはエリダヌス座の銀河「NGC1355」の中に51個目の超新星を発見しました。
これまで,数多くの超新星をはじめ,新星,彗星などを発見してきました。先月7月
素晴らしい快挙に対し,心よりお祝い申し上げます。
(左)超新星2009imの発見画像
(右)過去のNGC1355の画像。
(板垣公一氏よりご提供いただきました)
板垣さんは,8月
25 日02 時35 分すぎに,山形市蔵王の個人観測所に設置した口径60-cm の反射望遠鏡に冷却CCD カメラを取り付けて,15.6 等の超新星を発見しました。板垣さんは,極限等級が19 等に至る確認写真を10 枚以上撮影し,1 時間にわたって移動しないことを確認。さらに過去の画像にも当該天体が存在しないことを付記して,国際天文学連合に報告しました。超新星発見の確定には第三者による確認観測,または発見者による翌日以降の再観測が必要で,板垣さんは,国内の数名のアマチュア観測者に出現の観測を依頼しました。日本では悪天候の観測地が多い中,大崎生涯学習センター職員の遊佐徹が,オーストラリアの天文台にある口径
25-cm の反射望遠鏡を遠隔操作しての観測で,超新星の出現を確認しました。遊佐は,極限等級17.7 等の3枚の確認画像を撮影してそれぞれに確実に存在することを確認するとともに,精密な位置測定を行って板垣氏の発見した超新星と同一天体であることを確認しました。
これらの報告は兵庫県洲本市在住の中野主一氏(国際天文学連合中央電報局アソシエイツ)を通して国際天文学連合に報告され,
8 月25 日付け国際天文学連合中央局電子電報(CBET)1925 号において,「超新星2009im IN NGC 1355」として世界中の天文関係者に公表されました。超新星は,明け方の東の空のエリダヌズ座に位置します。この超新星の発見時の明るさは15 等台で,肉眼で見える最も暗い6 等星の約7000 分の1 の明るさしかありませんが,それでも比較的明るいものです。今後の光度変化や,天文台の追跡観測が楽しみです
<関連情報>
アストロアーツ天文ニュース
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国立天文台アストロトピックス
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