奇妙な彗星・P/2010A2
2010年入り1月上半期だけで,すでに5つの彗星が発見されました。その一つ,リニア新周期彗星(P/2010 A2)は,変わった彗星として注目が集まっています。
この彗星は,1月7日UT(世界時)にアメリカのリンカーン研究所「地球接近小惑星観測プロジェクト」(LINEAR)により発見されました。当初から彗星の頭部にははっきりとした集光部がない上に,長く淡い尾が伸びていて,まるで分裂して消滅しかかっているような姿でした。さらに,この彗星の軌道は,火星と木星の間の「メインベルト」の小惑星そのものであることがわかりました。国際天文連合回報IAUC 9109によれば,これは5例目の「メインベルト彗星」とみられ,この彗星に他の小惑星が衝突した可能性もあるということです。今後の観測による検証が待たれます。
大崎生涯学習センターでは,1月12日UTに職員がアメリカ・ニューメキシコにある30-cm反射望遠鏡+CCDを遠隔操作して観測した他,17日UTにはセンター屋上天文台の30-cmカセグレン式反射望遠鏡+CCDでその姿を捕らえることに成功しています。
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