2013年は「大彗星の年」。3月の「パンスターズ彗星」と年末の「アイソン彗星」に注目が集まっています。
そのひとつパンスターズ彗星が3月から4月に見ごろを迎えました。
パンスターズ彗星(C/2011
L4)は、2011年6月6日、アメリカのハワイ・マウイ島のハレアカラに設置されたパンスターズ第一望遠鏡で発見された大型の彗星です。
3月10日太陽に最も接近するとともに明るくなり、これまで、南半球では見事な尾をたなびかせた姿が捉えられてきました。
国内では、3月8日に埼玉県の天体観測家・門田健一さんや高知県の彗星ハンター・関勉さんが観測に成功したのを皮切りに、翌9日には大崎生涯学習センター屋上天文台でも観測に成功(写真1)。現在、日本各地で彗星の姿が捉えられています。
大崎生涯学習センターで3月12日に撮影した画像でも、ほうきのような尾をたなびかせた姿をとらえれれています(写真2)。
4月中旬現在、夕方日没直後の西の空低く、および明け方の東空におよそ5〜6等級でみえています。よく澄んだ空では、双眼鏡で尾も観察できるようです。
彗星はこれから徐々に暗くなりながらも、日没後の同時刻でも高く見えるようになってきます、また今月下旬以降は明け方の空でも見えるようになりますので、観察のチャンスは増えてきます。
ただ空低いため、雲や春霞、黄砂の影響などを受けやすく、双眼鏡や望遠鏡が必要です。
写真1 2013年3月9日の画像
日本で観測され始めたごく初期の観測成功例です
写真2 2013年3月12日の画像
空飛ぶ魔女のほうきのような、みごとな尾をとらえることができました
写真3 2013年3月15日の画像
大崎生涯学習センターでは、4月のプラネタリウム「おおさき星空さんぽ」で,「パンスターズ彗星をみよう」と題して、パンスターズ彗星や彗星についての基礎的知識、パンスターズ彗星の最新情報や観察の仕方、また12月に大彗星となる期待の高まるアイソン彗星の情報などをお届けします。ぜひお越しください。
世界で捉えられた彗星の最新画像集 Spaceweather.com
Realtime Comet Photo Gallery
観察の仕方や彗星の基礎知識 国立天文台
パンスターズ彗星についての解説ページ