宇宙に輝く「大崎の星」

　宇宙には，大崎地域ゆかりの名前がついた天体があるのをご存じですか？
　私たちの太陽系には，太陽と８つの惑星，そしてそれ以外の無数の小天体が存在しています。そのうち，惑星のように丸くなれなかった岩石状の小天体を「小惑星」と呼びます。

　現在，数十万個の小惑星が見つかっていますが，約一万五千個に発見者や軌道計算者らによって，名前がつけられています。第９１０７番小惑星には「Ｎａｒｕｋｏｓｐａ（鳴子温泉）」，第６２７０番には「Ｋａｂｕｋｕｒｉ（蕪栗）」，第６３２４番には「Ｋｅｊｏｎｕｍａ（化女沼）」と命名されました。また，地球の兄弟星・火星にも「NARUKO」という名前のついたクレーターがあります。

　身近な地域の名前が宇宙に輝いています。みなさんも，宇宙を身近に感じながら，星空をながめてみませんか。

小惑星「鳴子温泉」

★小惑星に「Narukospa」命名（PDF) 

　群馬県大泉町在住のアマチュア天文家，小林隆男さんによって１９９７年１月６日に発見された小惑星です。昨年，火星のクレーター「Ｎａｒｕｋｏ」の調査に協力いただいた広島県の佐藤健さんが，親交の深い小林さんに命名の提案をしました。この名前は国際天文学連合（ＩＡＵ）微小天体命名委員会で審議・認定され，昨年１０月４日付けで公表されました。太陽の回りを４年１０ヶ月で回っていて，直径は１９km と推定されます。

　

小惑星「蕪栗」

★小惑星に「蕪栗」「化女沼」と命名
★小惑星蕪栗 、2010年秋の観測画像

　静岡県のアマチュア天文家，浦田武さんと栃木県の伊野田繁さん（故人）のお二人によって１９９１年１月１８日に発見された小惑星です。発見者に代わって兵庫県の中野主一さんが呼びかけた命名申請の公募に対して，同学会の会員である大崎生涯学習センター職員が命名を提案し，今年５月２７日付けでＩＡＵから公表されました。太陽の回りを３年７ヶ月で回っており，直径は５〜１２ｋｍと推定されます。
　

小惑星「化女沼」

★小惑星に「蕪栗」「化女沼」と命名

小惑星「蕪栗」の発見者浦田さんと伊野田さんが，１９９１年２月２３日に発見した小惑星です。これも大崎生涯学習センター職員が命名を提案し，今年５月２７日付けで公表されました。太陽の回りを４年１ヶ月で回っており，直径は７〜１７ｋｍと推定されます。

広報おおさき広域：第９８号（2010年10月号）　特集：宇宙に輝く大崎の星・小惑星「鳴子温泉・蕪栗・化女沼

　(9107) Narukospa = 1997 AE4　

　(6270) Kabukuri = 1991BD

  (6324) Kejonuma = 1991 DN1

火星のNARUKOクレーター

★火星の「鳴子」にも温泉!?　（報道資料・PDF）
★プラネタリウム便りH20年８月鳴子号（PDF)
★報道資料「火星クレーターに「鳴子」と命名」（PDF) 

　2008年１月，火星の南半球にある小さなクレーターが「Naruko」と命名されました。わたしたちの大崎市鳴子温泉にちなんでの命名 です。「Naruko」クレーターの壁面には，液体の水が流出したと思われる跡が見つかっています。非常に寒冷な火星の表面に液体の「水」となれば， まさに火星の温泉といったところでしょうか。

　

　

宇宙に輝く「大崎の星」　企画展示開催中！

プラネタリウム１階入り口掲示板にて展示中です。プラネタリウムにお越しの際にどうぞごらんください。

　

　

「パレット天文台」プロジェクト 皆さんもパレット天文台の一員として、 今晩も星空を見上げてみませんか？ ★大崎の星に関連した学習会やイベントを行いませんか？ 大崎から、大崎の星や宇宙に思いを馳せてみませんか。 大崎生涯学習センターは地域での星をみる活動、星を思う活動を応援します。 観測会・天文講座・講演会等への講師派遣

　

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