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30日夕方、西の空に、三日月と金星が並ぶ

     【2000年10月25日公開】  


 

 夕焼けの中に、細い三日月と金星が並び、美しい眺めに

 現在、夕暮れの西の空に宵の明星・金星が輝いています。当然、一ヶ月に一度、この金星に月が近づくわけですが、この時の月の形は太陽に近い位置にありますので、三日月などの細い月になります。

 今度の接近は、30日夕方。月齢3.0の月が、金星に約4度まで近づきます。双眼鏡でみる光景も見事でしょうが、肉眼でも、夕焼けの中に明るいふたつの天体が並んで輝く光景を楽しむことができます。

 東日本では午後5時頃から見え始めます。この時間の空の明るさはどんどん変化しますので、できるだけ早くから長い時間帯ながめてみてください。

 なお、このころの細い月は、よくみると暗い影の部分も、ほのかに薄暗く見えます。これは、太陽の光が月を照らしているからで、「地球照(ちきゅうしょう)」とよばれます。大変美しく、幻想的です。
 

1030moon_venus.jpg (5552 バイト)

<写真に撮ろう!>

 この様子を写真に撮ることも、意外と簡単です。
 レンズの絞りや露出時間を手動設定できる一眼レフカメラであれば確実ですが、夕焼けと月・金星であれば、最近のコンパクトカメラ(フルオートカメラ)でも、「夜景モード」で十分に写ります。フィルムは、できればISO400程度の高感度のものがいいですが、普通の感度のフィルムでOKです。上の図のような構図で、地平線が入る範囲で少しズームをきかせたほうがいいでしょう。ピントは、遠くにあわせてください。無限遠固定モードがなければ、風景モード(山のマーク)でもけっこうです。

 <関連: 天体写真を撮ろう ・ 
金星情報のページ ・ 気になるお天気(YAHOO!)

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